2016年6月7日火曜日

シーシーエス(6669)のオプテックスによるTOBについて

最近は特に利食いや損切りしていないので、自分が行った意思決定についてちょっとメモ

産業用センサーで近年株価が高騰しているオプテックス(6914)が、
工業用LEDのシーシーエス(6669)を市場価格の約20%高の1400円でTOBすることを発表しました。













んで市場は1360円程度でサヤ寄せ。
市場価格の+20%のプレミアなので、1,100円で保有していた僕にとっては+27%の利食いができる嬉しいニュース

通常は利食いする人が多いと思います。
僕も過去のトレードでTOBやMBO出されたら基本的にサヤ寄せした価格で売っていたのだけれど、今回はちょっとホールドすることにしました。

理由はシーシーエス(6669)は1,400円でも割安だと思うから。
シーシーエスの報告書によるとTOB価格の理由は以下の通り
(http://www.ccs-inc.co.jp/s3_ir/press/160407PressRelease_1.pdf)

市場株価法 1,091 円から 1,184 円
類似会社比準法 1,406 円から 1,476 円
DCF法 1,252 円から 1,541 円

とのことで、これらの価格から1,400円を割り出したようです。

でもDCF法の計算は、オプテックス(含 エフエー)との協業から生み出される、
販路の拡大、営業費用の軽減、子会社化に伴う販管費の軽減などフリーキャッシュフローの増加を計算に入れていない感じ。特に広い販路を持つオプテックスとの連携による売上増加は大きい気がします。

ある程度マーケットへの集中ができており、将来性が見込める産業用LEDの分野で割安で放置されていたからシーシーエスを買ったので、このままホールドし続けるつもり。

もしかしたら下を試すようなら、買い増しもするかも。

でもTOBの期限が迫ってサヤ寄せした価格から108円(-8%)一気に昨日落ちてきたけれど、流動性も下がるし、さてさて、どうなることやら(笑)

というか長期チャート見ると、
アベノミクス相場の初期らへんから乗っかった人しか利食いできないような価格ですね。

毎回思うのだけれどTOBやMBO価格ってだいたい+20%程度のプレミアですけど、
僕のスタンスは中長期投資なので、たったその価格でフィニッシュかよっていつも不満顔になってしまいます。

それでは


アキュセラ夢をありがとう..... (保有日数780日 +76%利確(635円→1120円))

今日は時の話題となったアキュセラ(4589)について。

いやーさすがにこんなトレードになるとは思いもしなかった。

実はストップ安初日の5/25には板を見ていたんです。

僕の想定としては、トップラインデータの公開が6月上旬ということで、
連日急騰していた株価は一旦調整が入って、その後6月に入るまで再び上がってダブルトップの形を形成するのかなという想定でした。

そのため、6月前の株価を確認してからトップラインデータ発表前に持ち株を減らそうと言うストラテジーでした。

それがまさかのストップ安の次の日の朝に、エミクススタト塩酸の有効性の確認ができなかったIRとか。。。。。そしてすぐにインサイダー調査の発表で泣きっ面にハチ状態w そりゃ800万株も売り出るわと。(翌朝、ストップ安の次の日の朝にIR出た時は流石に僕も疑いましたけど...)

そんなこんなの連日のストップ安はもう他のトレードのモチベーション全くなくなってました 泣
正直590円までのストップ安で損切りを覚悟していたのだけれど、
1000円台で寄って利確できただけで御の字ということで。。。

あーあー 板見てた時の7,500円で利確しとけば、
3,4年は何もせずに豪遊できたのにな~~~!!泣

でも、このトレードに反省点は多かれど悔いはなし!(涙ぐみながら)

日本株式市場の歴史に残る値動きを経験できたということで高い勉強代だと思って。。。。
夢をありがとうアキュセラちゃん 泣

でもこの値動きだと、アキュセラが去年年末頃に急騰する初動で買った人しか利食いできないと思うとアキュセラで損失を出された方々は残念です。。。。。

ちなみにアキュセラが急落していた時に後出しジャンケンでとやかく言う人が多かったですけど、たとえこのトレードが損切りになってたとしても僕は自己責任だったと思うし、僕のバックグラウンド(京大・大学院で分子生物学専攻、学生中にバイオベンチャーサポート、社会人になってから製薬会社等のコンサルティング経験あり)から見ても、騒ぐほど胡散臭い製薬ベンチャーではないと思いますよ。

もっと胡散臭いバイオベンチャー日本に山程ありますから、それに比べるとこの会社は投資対象としてみるかは別として未だに良い会社だと思います。まぁあのIR出てしまった以上、もし再参入するとしたら400円台ぐらいじゃないと辛いかな~とは思いますが。

【トレード概要】
保有期間:780日
取得平均単価:635円
損益:+76%


この銘柄は2014年の4月14日に1299円で参入しました。

実はIPO前からアキュセラは知っていて、確かテレビ「夢の扉」に窪田社長が出演していたのを見て魅力的な経営者だという印象でした。

市場規模も、分子生物学的な機構も、アキュセラに参加していた人達のバックグラウンドも申し分なし。ということで、上場後の初値(2,300円)から、ほぼ半値で落ち着いた1299円で打診買い

その後、思った以上にズルズルと520円まで下落。ほぼ底値の525円で大きく買い増しして、
635円まで平均取得単価を押し下げました。

その後、1年後に635円と取得単価と同じ値段まで下げた時に買増し
経営陣内での確執などがあったので思うように値が上がらず、証券会社のレポート等をキッカケに株価が急騰。

7700円の高値をつけた後、6連続ストップ安で1100円で寄る。ここで利食い。

いじょー



2016年5月20日金曜日

インベスターZを一気読み!その感想などなど

インベスターZという漫画が面白いという噂は色々なところから聞いていたものの、
手を出していたなかったので、この休みのときに11巻ほど一気にまとめ読みしました。


全体的な感想から言うと、投機と投資の世界を今までにない切り口を漫画にしているとても面白い作品でした。漫画的なストーリーと投資の世界の面白さのバランスをとっている良作な気がします。

内容も多岐に渡っていて、株式(デイトレード、バリュー投資、グロース投資)や為替など金融商品の基本や歴史も学べる上に、お金の歴史やビジネスの基本(戦略やマーケティングなど)も押さえているため話題が豊富で飽きさせません。

特に読んでいて共感するのはトレード中のマインドの部分で、損切り、利食い時の心理的描写はトレーダーにとっては分かる分かるwといったモノが多く、これも漫画ならではの絵による伝達のしやすさだからこそ伝わる内容なんではないでしょうか。読んでいて初心に戻らさせてもらえます。

読んでいて思ったことを要点だけ書くと以下のとおり。

◎株式投資パート
①投資戦略の時間軸がごちゃごちゃしている
漫画で紹介されている戦略の基本はバリュー投資、グロース投資が中心なのだけれど、利食い、損切りルールが20:10など、どちらかというとデイやスイングトレードのルールになっています。
結構ここらへんはごちゃごちゃになっていますね。
多分これは漫画としてのストーリーのダイナミクスと、株式投資の中長期スタンスの重要性を書きたいという想いが齟齬を起こしているんじゃないかなぁと。

②インカムゲインや財務分析に関する重要性がだいぶ省略されてる
まぁこれも①と同じでしょうがないことだと思うけれど、投資の視点は中長期スタンスにもかかわらず、トレードの内容はキャピタルゲインや質的情報の内容が中心で、インカムゲインや財務に関する話題が結構少ないですね。まぁ漫画的に書こうとするとつまらなくなるし(笑)

③複利効果に関する説明はあったほうが。。。
この漫画は投資初心者向けなのに複利効果の重要性についてはあまり説明していないのはもったいないなぁと。特にバフェット推しのこのマンガでは。。。。。

④インデックスvsアクティブの説明が良い
漫画全体はアクティブ運用なのだけれど、途中でインデックス投資の方が基本的にパフォーマンスが良いということをきちんと述べているのは好感が持てる。


◎トレードにおけるマインドパート
最初に述べたとおり、このパートは面白いですね。トレードしている人間に常に付きまとう葛藤を面白く描いています。論理的根拠がプロスペクト理論ぐらいで、それ以外はどっちかというと経験則が多いのはちょっと物足りなさあり。

◎ベンチャー投資パート
結構このパートは文句無しに近いかも。巻末インタビューで磯崎先生を選んでくるのもオツな気がします(笑)

◎お金や投資の歴史パート
この部分は実在する企業と漫画での架空の存在が入り乱れたりするのだけれど、歴史について知らないことも結構あったりするので読んでいて勉強になりました。

◎就活パート
僕も就活する時に思っていたことが多く書いてあって共感します。おねえちゃんが選んだ会社がDMMだったのもツボすぎておぉと感嘆しました。この会社ってあまり情報は出ないけれどとても面白くて素晴らしい会社だと思います。(エロの部分で上場基準を満たせないけれど上場したら株を買いたい会社ですw)

◎Fxパート
もうこのパートは酷すぎたw。
最初の為替の概要や経済指標の重要性やレバレッジやロストカットに関するリスク、マインド部分は分かりやすくて正しいと思う。

けれどファンダとテクニカルでテクニカルの方が重要だと言ってしまったり、1日に100回近くトレードするスキャルピングの話にもかかわらずブルやベアの話を持ってきたりして、正直お口あんぐり。

あと、投資は個人や市場全体との戦いなのに、2人の対決ストーリーにしてしまうのは、ちょっと別の軸が入ってしまうので純粋な投資漫画としては面白さが失われてしまうような。(漫画的に面白くなるのは理解できるけど。)

まぁ3番勝負の1本ということもあるし、11巻でこのパートは終わったので、次巻以降に期待してます。

途中以降はあーだーこーだ言ってしまったけれど、投資を学ぶ上で下手な書籍を読むよりはこの漫画読んだほうが面白くバランス良く投資の世界を学べる良い1冊になるんじゃないでしょうか。

名作です!

プラッツ(+107%)とアデランス(+6%)を売却(16年4月の取引)

先月はFxでやられてテンション下がりトレードメモを書かなかったので、
1ヶ月遅れで書く

4月中に売却したのはプラッツ(7813)とアデランス(8170)のみ


【トレード概要①】
銘柄:プラッツ(7813)
保有期間:91日
取得平均単価:2,001円
損益:107%

プラッツは介護用ベッドのコストリーダーシップ戦略を取る銘柄
ベッドはベトナムで生産し高齢化の進む日本で輸入するビジネスモデル。

今年に入って円高傾向が続いていたので業績が上向くかなと予想して決算前に保有。
電動ベッドなどの評判も良く、今後進む日本や先進国の高齢化に対応する銘柄として
数年の長期保有を目的として16年1月22日に2,001円で保有。

しかし、こんな感じで経常を76%減益の下方修正が出てしまう。
http://kabuyoho.ifis.co.jp/index.php?action=tp2&sa=consNewsDetail&nid=7813_20160204_ann_20160204_150048_2

その後1,572円までダラダラと下げ。
ここで一旦1:2で買い増しをしようとするけれど、下方修正の理由から買い増しは保留


その後、越境ECというわけのわからないテーマでプラッツの銘柄が選ばれて4日連続ストップ高を付けて一気に4,430円まで駆け上がったので4150円で全て売却。

越境ECは正直言って長期トレンドを付けるテーマではないと思って売ったのだけれど、
その後のジリ下げを見ると売りのタイミングはベストといった感じ。

この銘柄は将来性があると思うので、今後の株価の動向と業績によっては再参入する予定。


【トレード概要②】
銘柄:アデランス(8170)
保有期間:71日
取得平均単価:586円
損益:6%


次は増毛やカツラで有名なアデランス。
ある程度の技術力が必要で、競合も少なく一定のニーズが見込める該当市場の中で、
低PER&高配当だったアデランスを保有。購入タイミングとしては1:1の2度で平均取得金額は586円。

516円の底値をつけた後700円近くまで上昇。
しかし、決算発表で赤字転落が報じられて思いのほか価格がダウン。

1月時点で業績の赤字転落の下方修正が行われていたけれど、
営業利益まで赤字転落で予想以上に業績見通しが悪いので、損益がマイ転する前に売却。

その後の株価を見る限りは売っといて良かった。
営業利益まで赤字転落は根が深いので、再参入するとしても当分先かなぁ


2016年2月8日月曜日

シャープ売却 保有期間:633日 損益:+10%

今日からこのブログでは長いお付き合いになった銘柄を売却した時に、反省点含めて書いていこうと思います。

【トレード概要】
保有期間:633日
取得平均単価:160円
損益:10%

正直こんなトレードは最後にしたいです(笑)

僕が学生時代の頃は栄華を誇っていたシャープさんですが、消費者に品質訴求をするため亀山ブランドを立ち上げた時から、経営がおかしくなっていきましたね。近年の消費者は品質より価値訴求に意味があるのに。

液晶への過剰投資が利益を圧迫して、純利が-5500億のニュースが出た2014/5に一旦購入し、
2015/5に-2300億とリストラを発表後に買い増し、そして今年鴻海がシャープに対して買収提案で革新機構案になるのであればTOBも辞さないという報道があった時に買い増し。

280円、170円、124円を1:2:4の割合で。平均単価は160円。
ドルコスト平均法どころか、マーチンゲール法に近くなってしまいました 泣

ここ最近の鴻海による買収報道で176円まで上げてくれたので、ここで売却しました。


売却した理由は、鴻海の買収スキームとしてありうるのは、
楽観シナリオ:TOBによるプレミアム
現実的シナリオ:第三者割当増資による51%超の希釈化
悲観シナリオ:100%減資による価値ゼロ
の3つになると思います(鴻海株との株式交換っていうのもありますが。。。)

今回、シャープは有利子負債7200億、時価総額3000億ということから企業価値は-4200億円。
これを買収するリスクを背負う鴻海としては株主を保護する意味は無いので、第三者割当増資が現実的なラインだと思います。会社更生法適用による100%減資もありうりますが、鴻海会長の性格から再建に時間の掛かる会社更生法適用より第三者割当増資、シャープ経営者を継続させるという話とシャープブランドを保持するためにも会社更生法適用はないんじゃないかなーと。

まぁ希釈化懸念による大量売りがいつ出るのか分からないのでプラス圏内のうちに利食いしました。しょーじき、今回のシャープのトレードは鴻海と仕手筋に助けられたような気がします。
まぢ反省。

今までオリンパス、シャープ、東電とかはネガティブサプライズで大きく利益上げてこれたけれど、シャープが経営再建に失敗するプロセスをウォッチして損切りをしなかったので反省してます。

シャープ株売却で購入金額ベースで20%近くが浮いたので、もう少し日経平均の動きを見ながら、新興株を中心に物色したいところ。

あと、シャープの今後の値動きは今後のトレードの参考になりそうなので、ウォッチしてこの記事に追記したいと思います。
同様のケースになりそうな東芝も参考になりそうなのでウォッチ


2016年2月5日金曜日

決意を新たにして、トレード職人を目指す!

今回の日銀のマイナス金利導入時のFXトレーディングで大失敗をした。

2年ぶりにFxに参入したのだけれども、1月の2週間で+160万円を得て、「俺のトレーディング技術も錆びてないな」とか調子に乗っていた。
だけども世の中そんな甘くなかった。

日銀の追加緩和はないと思っていた矢先の、日経のマイナス金利導入の報道直後の円安、円高、円安のN型の流れに乗れないばかりか、それに翻弄されて-50万円の損失を出し、2日置いた後の急激な円高方向への流れを読めず、-80万円、-150万円と次々と損失を出した。

損切りが下手だったばかりか、Lot数を減らしたにも関わらず、これ以上の損失を出したくないばかりに現実逃避し、損失を膨らますばかり。
しかも徐々に損失額を大きくしている。

あまりにも素人すぎる失敗をやってしまった。しかも2つの失敗を。。。。。

僕がFxを始めにやった頃テクニカル分析の基本を学んだ上で適当にやっていた。
最初はマイナスだったけれど、徐々にプラスになり+200万円の損益を出した直後、-300万円の大損失を出し、コツコツドカンの失敗を一回した頃を思い出す。

それが悔しくて自分のルール作りや相場の知識、感覚を養って1~2ヶ月ですぐに5~30分程度のスキャルピングによって3ヶ月で1,600万円までパフォーマンスを出せるようになった。

今回の失敗もまたあの時のことと同じように考えよう。
今日からまたあの頃と同じように悔しさをバネに知識と感覚を養い、トレード職人になろうと思った。

そんなこんなで色々な知識をまとめたりする意味でブログを再開することにしました。

このブログではメインはFxだけれども、そのFxの利益を他の金融商品に投資して、パフォーマンスを上げる話をできたらいいなと思います。

誰も読んでないと思うけど 笑

うん、まぢ悔しぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!!!!!!
はぁ頑張ろう